大きいサイズの作業靴は危険?サイズが合わない時の対処法

作業靴は自分の足のサイズに合った物を選ぶことが大切です。ところが合うサイズが売り切れていたなどの理由で、大きいサイズで我慢をすることもあるのではないでしょうか。ただ、サイズの合わない靴を無理に使用すると、様々なリスクを生み出してしまいますので注意が必要です。

一体どんな危険があり、もしサイズが合わない場合はどのように対処をすれば良いのか見ていきましょう。

事故のリスクが増大する

作業靴は様々なシーンで利用されていますが、時には危険もある仕事現場などで使うこともあるでしょう。そのような中でサイズの合わない靴を使用するのはリスキーと言えます。ベストサイズの作業靴ではないと歩きにくさの原因となり、スムーズに動くことの妨げになりかねません。

例えば、うっかり躓いたり脱げたりした拍子に事故に遭わないとも限りませんし、無理にサイズ違いの靴を履いたばかりに、トラブルに巻き込まれてしまうのはたまったものではないですよね。サイズの合わない物を使うとそんな危険が現実に増大してしまいますので、無用な事故を引き起こさないためという意味でも、足元を万全の状態に整えておくことが大切です。

疲労が溜まりやすくなる

疲れの度合いが違ってくるのも問題です。大きいサイズの靴ですとフィット感がなく、足に対して余計な負担が圧し掛かってきます。足の疲れは全身の疲労に繋がると共に、気分的にもダルく感じられてしまうものです。体を支えているのは足である以上、良好なコンディションが保たれるように心掛けなければいけません。

疲れやすい作業靴を使うのは、それと逆行するNG行為と言えるでしょう。

ケガをしやすくなる

サイズ違いの作業靴はケガをしやすくなるという危険もはらんでいます。靴の中に遊びがあると、中で足の位置がズレやすくなってしまうため、ふとした時に足首を捻挫してしまうことも考えられます。また、簡単に靴擦れも発生しやすくなりますので、歩行の妨げになることもあるでしょう。

足のケガは生活上での不便に直結することを考えると、適切な作業靴を選ぶのはとても大切なことだと言えますね。

歩き方がおかしくなる

歩行姿勢に影響するのも厄介です。大きいサイズですとすり足気味になりますし、作業靴の場合は重量がある物も多いため、余計に地面を這うような歩き方になってしまいがちです。そして、足への負担がある状態ですと歩行姿勢もおかしくなります。

無意識に足をかばった歩き方となることで、姿勢を正した本来の正常な歩き方をしにくくなるでしょう。歩行姿勢が崩れると疲労の原因になるのはもちろんのこと、最悪の場合は骨格の変形を引き起こして元に戻らなくなることもあるのです。

骨の変形リスクまであるとなると、サイズの合わない靴を使うのは怖くも感じられますよね。

靴の消耗も早める

サイズが合っていない場合、使用者に影響があるだけでなく、靴自体にもデメリットがあります。特に、靴底の消耗は早くなりやすいです。大きいサイズは擦るような歩き方となりやすいため、早い段階で靴底に穴があく可能性があります。

安物ならまだしも、せっかく高めの良い作業靴を買った時ですとショックですよね。長く愛用したいと考えているところ、短期間でダメになると損をした気持ちになるものですし、買い直しでさらなる出費が発生してしまいます。

サイズが大きい場合はどうする?

もしも大きいサイズの作業靴を買ってしまった場合、一番良いのはやはり正しいサイズの買い直しをすることでしょう。諸々のリスクを考慮すると、安全のためにもちゃんとした靴を履くのが最も安心安全な選択です。ただ、どうしてもそのデザインやモデルの物が良いなどの理由で、無理にでも履きたいこともあるかもしれません。

その場合にできる対処法がいくつかありますので、実践してみると良いでしょう。

『作業靴を使うメリットとコスパの関係』

靴ひもをきつめに結ぶ

簡単なのは、靴紐を普段よりもきつめにしてみることです。サイズが大きく感じるのは、足の甲部分にゆとりがあり過ぎるからの場合があります。そのゆとりを、紐をきつめに結ぶことで解消できれば、比較的フィット感が良くなることもあるのです。

ただし、あまりにもきつく結ぶと足への負担が増します。甲部分が痛くなったり血行が悪くなったりするのも良くありませんので、かなりきつめに結ばないとフィット感が向上しない場合は、無理をせず別の方法で対処していきましょう。

靴下を2枚履きする

厚手の靴下を重ねて履いてみるのも対処法の一つです。不要な空間を埋めることができるため、履き心地も向上する可能性があるでしょう。ただ、足の蒸れが気になりやすくなる、歩きにくくなる、などの不便が同時に発生することがありますので注意も必要です。

インソールを入れてみる

靴の中にインソールをプラスしてみるのもおすすめの方法です。遊びとなっている空間を埋めることで、フィット感を大きく高められることもあります。厚手のインソールも売られているため、靴の中に大分ゆとりがあるという場合でも対応できるはずです。

また、機能的なインソールがあるのも魅力と言えます。作業靴を使っているとニオイが心配になったり、不快な湿気がこもったりすることもあるものですが、そんな時に役立つ消臭効果や除湿作用のある製品もあるのです。さらに、冬場でも温かく履けるよう、保温効果のある物も売られています。

サイズ調整の時以外にも役立ちますので、積極的に利用してみたいグッズと言えるでしょう。ちなみに、100円ショップでも色々と売られているため、低コストで入手できるのも嬉しいところですね。

つま先に詰め物をする

つま先が大きく感じる場合は詰め物をしてみるのも効果的。ウレタン素材などの専用の詰め物もあるのですが、これを中に入れておくだけで簡単にフィット感を良くできます。また、柔らかい素材で作られているため、つま先が中でぶつかって痛く感じる時にもおすすめです。

これもまた100円ショップでも売られており簡単に入手できますよ。

靴のプロに相談をしてみる

自分でもある程度対応していくことはできますが、もし上手くいかない場合は靴の専門業者に相談をしてみるのも良いかもしれません。足の形などを踏まえて、どのように調整を行っていくのがベストなのかアドバイスをもらえます。

また、インソールの調整など、フィッティングを良くするための処置も受けることが可能です。大きいサイズの作業靴の時だけでなく、逆にサイズが小さいという時にも相談ができますので、フィッティングに悩みがある場合は頼ってみてはいかがでしょう。